2009年3月アーカイブ

 「ミネラルコレクティング Spring 09」は終了しました。多くの方々にご来場いただきありがとうございました。またご来場いただいたのにお目当ての標本を手に入れられなかった方々、会計でお待たせした方々には大変申し訳ありませんでした。今後はより快適な標本即売会を開催できるよう改善していきたいと思います。

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 今回のセールの案内状(はがき)は日本式双晶(ペルー)、モリブデン鉛鉱&ミメット鉱(メキシコ)、3連十字石(ロシア)そしてツーソンのサボテンの4バージョンあったのですが、気が付いたでしょうか。

Hiroki H.

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 ネバダ産の自然金を分析してみました。その結果金と銀の比率は平均で6対4でした。色味が白いものから黄色いものまでありますが、金と銀の比率とは関係ありませんでした。産状としては方解石中のものと石英中のものがあり、方解石ちゅうのものは酸で方解石を溶かして金を露出させてあります。石英中のものは微小ながら水晶の結晶を伴っており、自然金と水晶の組み合わせはあるようでなかなか無いと思います。



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 紫水晶を伴うものもあります。  そして...




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 撮影した画像を見て気が付いたのですが、紫水晶の結晶の中に自然金の結晶が入っていました。


 毎年ツーソンショーの新着品セールは3月末におこなっていたのですが、今年は会場を押さえられなかったために2週も早くなりました。そのため例年に比べると準備期間が半分しかなく、現時点で準備の出来ていない標本がまだ多数あります。もしかすると初日に間に合わない品(既に公開済みの品は大丈夫です)が出てしまうかも知れません。



Hiroki H.

異極鉱と...

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 中国産の異極鉱です。空色の美しい標本です。


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 よく見ると所々に青色の濃い部分があります。ルーペで見てみると微小ながら結晶しています。分析してみたところベゼリー石(銅・亜鉛の燐酸塩)という結果が得られました。異極鉱よりもずっと珍しい鉱物です。



Hiroki H.

はずれ

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 残念ながら約50ctのポルックス石だというカット石は成分分析をおこなったところ、ただの水晶でした。こうなると簡易検査器具をやはり携帯しないとだめですね...

 ちなみに原石標本でもやはり間違いが多いのは無色透明の石で、何か珍しい鉱物かもしれないのでとりあえず手に入れますが、分析してみると大抵は水晶だったりします。水晶は明瞭な特徴があるので、ふつうには間違えることなど無いはずですが、特種な形状や特徴があると見た目で判断がつかないと、とりあえず手に入れるしかありません。

Hiroki H.

含クロム灰電気石

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 いわゆる「クロムトルマリン」と呼ばれている石がありますが、実は分析してみるとクロムが入っていないことが良くあります。本品は分析の結果クロムが入っていました。他にチタンも同程度検出しました。ところで本品には独特の性質があり、普通に見ると緑色なのですが、透過光だと赤色になります。ただし、かなり濃い色なので強力な光源が必要です。

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 実は石の厚みによって色が変わります。薄くスライスすると緑色に厚くスライスすると赤色に、つまり薄い緑の板を2枚用意して重ねると上の図のようになります。まるでクロムフィルターのようです。


Hiroki H.

新着品の紹介

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 天青石です。マダガスカル産ではなくアメリカ、オハイオ州のものです。マダガスカル産の迫力ある標本ばかり見ていると本品はかなり物足りないかも知れませんが、じっくり見るとなかなか美しい標本です。




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 カナダ産の石膏で、透石膏Seleniteと呼ばれている品で、「透」がつくだけあって透明度は抜群です。紫外線で蛍光もします。



 南アフリカ産のPoldevaartiteとOlmiiteは分析の結果、オルミ石Olmiiteとなりました。




Hiroki H.

少し変わった水晶

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 中国産の水晶で、とても整った結晶です。ここまで整った結晶は珍しいのではないでしょうか。もちろん研磨されている訳ではありません。



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 今回、南アフリカ産のアホー石入り水晶の小型結晶がたくさんあります。このサイズは今までなかったものです。ところでその中によく見ると曲がっている結晶がありました。アホー石入り曲がり水晶です。


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 さらにパパゴ石入りも二つだけありました。




Hiroki H.

蛍光する琥珀

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 ドミニカ産の琥珀です。紫外線で青白く蛍光することから「ブルーアンバー」と呼ばれています。上質のものになると日光でも青みがかって見えます。今回は低価格のもので日光ではだめですが、紫外線ランプであればもちろん強く蛍光します。また研磨してあるのは部分的なので自然の状態も分かります。ただ、残念なのは研磨が雑だったようで、摩擦熱によるクラックが入っており、通常は分かりませんが、蛍光させると線が分かります。まあその分格安なのですが。樹種はマメ科の広葉樹「ヒメナエア」で約3000万年前だそうです。ちなみに蛍光性の琥珀はこのドミニカ産に限られています。




Hiroki H.