2010年2月アーカイブ

ミネラルコレクティング Spring '10


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3月11日(木)~16日(火)
am11:00 ~ pm7:00
(初日は午後2時より、最終日は午後5時まで)

全労済ホール スペースゼロ


http://www.spacezero.co.jp/access/index.html




世界最大のミネラルショー、ツーソンショーからの新着品を一斉に販売します。
今回の目玉は何と言っても、ニューメキシコ産のレインボーがネットですが、
大幅な円高ドル安のため一般的な標本が全体的にかなり割安になっております。
  詳しくはこちらをご覧ください。→ http://www.hori.co.jp/hori/sale.htm


'10 Tucson Show News 15

 メインショー特別展の展示品を写真に撮りました。今年は鉱物と宝石がテーマだったようで、美しい結晶とカット石がセットで展示されていました。日本でもこのような展示が博物館などで見られると、この世界もずいぶんと変わると思うんですけど...ぜひがんばってほしいです。

 これでツーソンニュースも終わりです。今年は一人でツーソン入りしたため、買付品の整理などが忙しくてニュースが少し中途半端になってしまいましたがミネラルコレクティングの案内ページで新入荷品は詳しく紹介していきたいと思います。

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左 シーライト(灰重石) 右 カイアナイト(藍晶石)

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ウルフェナイト(モリブデン鉛鉱)

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左 スミソナイト(菱亜鉛鉱) 右 フォスゲナイト(フォスゲン鉱)


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ポルーサイト(ポルックス石)

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左 キャシテライト(錫石) 右 ミメッタイト(ミメット鉱)

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キュープライト(赤銅鉱)

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セレスティン(天青石)

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クンツァイト(リチア輝石)

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トパーズ


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セランダイト(セラン石)

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トルマリン(リチア電気石)

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モルガナイト(緑柱石)


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アクアマリン(緑柱石)


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ロードクロサイト(菱マンガン鉱)

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左 ジェレメジェバイト(ジェレメジェバイト) 
中 マンガンタンタライト(マンガンタンタル石) 
右 クリノヒューマイト(斜ヒューム石)

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アメトリン

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オーソクレース(正長石)

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左からヘリオドール、モルガナイト、アクアマリン(緑柱石のカラーバリエーション)

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GIAコレクション ブルーパート

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GIAコレクション レッドパート

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左からトーマサイト(トーマス石)、ユージアライト(ユージアル石)
アキシナイト(斧石)、アポフィライト(魚眼石)

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トパーズ

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コバルトカルサイト(含コバルト方解石)

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ベニトアイト(ベニト石)

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シーライト(灰重石)

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カルサイト(方解石)

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バイカラートルマリン(リチア電気石)

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ピンクトルマリン(リチア電気石)

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サファイア(コランダム)の結晶です。対象物がないので分かりませんが、長さが10cm位ありました。


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 UltraTecのジョーさんに初めてお会いしました。新しく開発したコンケーブマシーンのプレゼンのためにメインショーに出展していました。

'10 Tucson Show News 14

 いよいよ今日から"Tucson Gem & Mineral Show"がスタートします。



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グロシュラー ケニヤ産
 かなり色の薄い結晶で、部分的には白色といっていいような色合いです。青色の方解石を伴っています。



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ハムベルグ石 パキスタン産
 見た目の似たような鉱物があるのでチェックしたいとこですが、ハムベルグ石は軽元素だけからなる希産鉱物でなにも検出されません。逆に何も検出されなければハムベルグ石の可能性が高くなります。
追記 3月6日 分析したところ残念ながらスコレス沸石でした。




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藍銅鉱 アリゾナ産
 昨年末に採集されたばかりの標本で、美しい結晶です。




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スピネル ミャンマー産
 4面体の結晶を見つけてから、他にもないかと探してこの2点が今のところ見つかりました。左の結晶は4面体と4面体がくっついている感じで、右の結晶はスピネル式双晶どうしがくっついてこれもまた不思議な形になっています。正4面体結晶のヒントになるかもしれません。

'10 Tucson Show News 13

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デマントイド マダガスカル産 
 思いがけないところに、今話題のマダガスカル産デマントイドが大量にありました。ロシア産の濃い緑と違ってナミビア産に近い草緑色の結晶です。小さくて手頃のなものから10cm大の母岩に密生しているものまでいろいろあります。



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方安鉱 アルジェリア産
 約1cmある本鉱としては大きな8面体の結晶で、面も揃っている良い標本です。




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灰れん石 タンザニア産
 ゾイサイトのきれいな結晶です。青色系や黄色系もしくは両方のバイカラーなど、昨年のミュンヘンショーのセールで好評でしたので、改めて手に入れました。いずれも非加熱の美しい結晶です。


'10 Tucson Show News 12

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 今日は朝からの土砂降りです。
こなると会場を回るのも辛いので、今まで仕入れた品の梱包をしました。
まあ、今日は全米が注目するスーパーボールの日なので、
業者の方も販売そっちのけでテレビにくぎ付けかも知れません...

午後になってからは雨が上がったので、峠へ夕日を見に行ってきました。
雨が降ったおかげで空気が澄んでいて最高でした。

'10 Tucson Show News 11

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  ツーソンも残すはメインショーだけとなり、他のショーは全てオープンしました。すでに終わったところもあります。今日は各会場の見直しやピックアップをしました。



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弗素カニロ閃石 ベトナム産
見た目の同じ鉱物にパーガス閃石、透閃石、透輝石などがあります。

追記 3月6日 成分分析の結果「弗素カニロ閃石」でした。産地も当初中国産としましたが、ベトナムが正しいようです。もともとこの標本はベトナム産の弗素カニロ閃石として知られていたのですが、やはりその通りでした。  



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曲がり水晶 ロシア産
 本品はオーダー品ですが、見つけるのは無理だろうと思っていたら、たまたま見ていた古いコレクションの中から偶然見つけることができました。それにしても見事に曲がっています。何かのショックで二つに折れた結晶が、成長の過程で再生してこのようになります。



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 今朝、アパートを出たところで、またしても事故がありました...



 

'10 Tucson Show News 10

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 ツーソン市郊外で山の麓にあるリゾートホテルを使っている会場へ行きました。




 山が近くなってきたところに、馬がいました。
木陰で涼んでいるのが分かるでしょうか...



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 会場は一つの入り口に6部屋あって、全部で4ユニットあります。人がいない時を見計らって撮影しましたが、大勢の人でにぎわっていました。世界のトップでイーラーだけが出展している会場で博物館そのもの...というより日本では見られないクォリティー標本が並んでいます。ただ今年はどこも似たような標本が多く、それぞれの独自性に欠けている感じでした。少し物足りなかったです。とはいっても見るだけなんですが...



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四面銅鉱 ペルー産
 正4面体の結晶が特徴的な四面銅鉱です。種類としては帰ってから成分をチェックしてみないと分かりませんが、通常は砒四面銅鉱か安四面銅鉱で場合により銀が多く入っていることがあります。ちなみに他に4面体の結晶ではヘルビンが有名です。



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スピネル ミャンマー
 スピネルの結晶です...
でも何かがおかしいと思いませんか?スピネルは単結晶だと正8面体ですが、 双晶すると写真のような板状の△を平行に合わせたような形になります。
...しかし



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...これは違います。一応端に双晶を示す凹みがありますが、全体の形は上記の四面銅鉱と同じ正4面体になっています。こんなのは初めて見ました。それにしても一体どうなっているのでしょうか? だいたい500個ほどの小さな結晶の中からこの1点だけ見つけました。



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上から見るとこのようになってます!?
どうでしょう? ...不思議だとおもいませんか。



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 帰る道のりでダウンタウンにあるクォーツタワーに夕刻の日差しがあたってきれいでした。


'10 Tucson Show News 9

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 大きな駐車場に大小様々のテントを建てている会場、今日は日差しがとてもまぶしくて石を見るのが辛かったです。





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 東京のミネラルショーでもお馴染みで巨大標本好きのZeezが出展しています。彼は元祖隕石ハンターで有名なロバートハーグの弟であり、彼らの父親もそもそも有名な鉱物デイーラーでした。





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トルコ石 アメリカ産

 これはアリゾナ・キングマン鉱山のものです。アリゾナは銅の一大産地で、このトルコ石をはじめ、クリソコラ、藍銅鉱、その他様々な銅関係の鉱物が産出し、新鉱物も沢山登録されています。今回のトルコ石は結晶質の粗い粒が密集したもので独特の模様(ネットという)が出ています。トルコ石は宝石用に採掘されており、天然のままでは強度不足なのでほとんどの場合、合成樹脂(スタビライズドという)を染み込ませてあります。本品も処理品で加工に充分使える原石です。





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カコクセン石 ブラジル産

 アメシストの結晶を切断研磨し、中に入っているカコクセン石を見えるようにしてあります。カコクセン石は結晶水を含む燐酸鉄の鉱物(楽しい呼応物図鑑(2)121p参照)で意外と産出産地は限られています。本品は1940年代に採集されたとのことですが、今出まわっているアメシストでこれだけリッチに入っている標本は無いのではないでしょうか。

 

追記 3月6日  粉末X線回折及び蛍光X線分析の結果、残念ながら黄色針状の結晶はカコクセン石(燐酸)でなく針鉄鉱でした。





 
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フォルステライト アメリカ産

 宝石名ペリドットの方が分かりやすいですが、本品はアリゾナのサンカルロス先住民居住区のその名もペリドットという場所で採掘されています。(現地の紹介→http://hori.co.jp/news/2009/02/post-14.html)鉱物コレクターにとっては写真のような砂粒なんてと思うかも知れませんが、オリビンは地球のマントルを構成している物質の一つで、惑星科学を研究する上で本品はとても重要な試料になっています。



Olivine(和名 かんらん石)はグループ名でマグネシウムが多いものをForsterite(苦土かんらん石)、鉄が多い物がFayalite(鉄かんらん石)で、その間は連続しています。純粋なフォルステライトは無色でファヤライトは黒色です。宝石のペリドットはフォルステライトに約10%程の鉄がマグネシウムと置き換わることによって美しい緑色に色づいています。





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アメトリン ボリビア産

 本品はカット用の原石で色の良い部分だけを既にトリミングしてあります。切断しただけなので、表面はすりガラス状ですが、内部は透明です。ファセットカットすればもちろんきれいですが、フリーフォームで磨いても美しくなります。通常は高価でなかなか紹介できないのですが、現地の人が直接持っていたのを仕入れることが出来ました。





 せっかくの結晶を磨くなんて勿体ないと鉱物コレクターであれば誰もが思うことでしょう、でも現実的に鉱物を採掘している鉱山の目的で一番大きいのは産業資源です、次に宝石用原石です。純粋に標本鉱山として成り立っている鉱山は極少数です。ですから資源としてなり、宝石としてなりとりあえず鉱山を運営して掘ってもらわないことには、そもそも鉱物標本は残念ながら流通ができないのです。





'10 Tucson Show News 8

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青鉛鉱 モロッコ産
 鉛と銅の硫酸塩鉱物で希産です。インクをこぼしたような鮮やかな青色が特徴で、緑色針状のブロシャン銅鉱や方鉛鉱とよく一緒に産出します。アメリカのニューメキシコ産は
特に有名で、方鉛鉱の立方体結晶を覆っている標本は立体的で美しいですが、特に珍しく高価です。



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弗素燐灰石 コロンビア産
 1cm弱の小さな結晶ですが、本品は結晶がほぼ完全の美しい品です。



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ラリマー ドミニカ産
 種類としてはソーダ珪灰石で、ありふれた鉱物なのですが、美しい空色がアクセサリー用素材として大ヒットしています。本品は未研磨の原石です。



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オレンジ藍晶石 タンザニア産
 今までの藍晶石は青色しかないという常識を破った石で、分析すると色の原因として鉄とマンガンが検出されます。藍晶石は劈開の強い石なので研磨は非常にむずかしく通常の青色でも珍しいですが、このオレンジは本当に珍しいです。

 最近宝石のレアストーンコレクターが増えてきたようでとても嬉しいです。ただ残念なことが一つあります。それは出まわっているレアストーンのファセットカットの品質が極端に悪い事です。レアストーンなのだから当然といえばそれまでなのですが、でもレアストーン以前に宝石であるべきではないでしょうか。宝石であるからには石が透明であること、仕上げのつや出しをきちんとしてあること、可能な限り適正角度でカットされていること、エッジはシャープであること等...しかしこれらを守らなければその石は宝石とは言い難いです。なんとなく宝石風に削った石としか言いようがありません。透明でなかったり、ツヤを出せない石はそもそもカットする意味がどこにもありません。形を整えただけに過ぎず原石と同じです。というよりは削った分だけ勿体ないです。売る方は宝石の名前は知っていても、ファセットカットの知識を知らない場合がほとんどなのでカットの良し悪しは分かりません。でも買う人がある限り低品質のカット石を供給し続けてしまいます。ですから、コレクターの一人一人が自分は宝石コレクターであるというポリシーをぜひ持ってほしいと思います。


追記 ただしカットに完璧はありません、カットの正確さだけを競うコンペティションがあるくらいですから...なので何でもかんでもマスターカットレベルを求めるのは無理があります。大事なのはカットの基本が最低限押さえられていて美しいということです。

'10 Tucson Show News 7

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 ツーソンといえばやっぱり砂漠とこのサボテンですね。町の周りはサボテンの森ですし、町中でもサボテンが見られます。



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 ツーソン市の北側にある山(マウントレモン)です。標高が意外に高く2000m以上あり今時期は雪が積もることがあります。ふもとはサボテンがびっしりですが、上に上がると針葉樹の森があって涼しくて別世界です。渓谷がきれいでとても気持ちが良いので、ツーソンに来たけどサボテンしか見てない人は絶対に行った方がいいですよ!



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青針銅鉱か炭酸青針銅鉱 中国産
 青針銅鉱は硫酸塩鉱物ですが、この中国産のものは珍しい炭酸種の場合があります。戻ったら分析しないとなりません。それにしても鮮やかな空色の毛状結晶が美しい標本です。



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菱マンガン鉱 南アフリカ産
 絶産の品なので流通はしていません。なので、誰かが手放さないと手に入らない貴重な標本です。



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水晶 パキスタン産
 形がなかなか面白い結晶でした。柱面がなく頭(錐面)しかありません。その頭も面の一部しかなく大部分が失われています。水晶は6角という定義からすると、とても水晶に見えません。しかしよく見ると裏表全部の面が揃っている完全結晶です。でもどうやって出来たのでしょう...考えると面白いです。ちなみに画像の上下を逆さまにすると分かりやすいです。


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青水晶 ブラジル産
 青色針状の電気石が入っているため青色に見えます。



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アレキサンドライト ロシア産
 ロシアのアレキサンドライトはとても高価な石ですが、結晶、色替わり、透明度の三拍子そろった標本を見つけるのはとても難しいです。



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これは凄い発想ですね~インパクトあります。
もちろん接着ではありません、彫刻です。(撮影しただけです)


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アフガン石 アフガニスタン
 六方晶系の柱状結晶が特徴ですが、仮晶で中身が変わっていることもあり、この産地のこの手の石(ラピスとソーダライト)は意外と鉱物種を見極めるのが難しいです。そのため通常は外見だけで名前が付けられています。
 昔は鉱物業者にはきちんとしたルールがありました。
基本的に接着はしない、しかしした場合は明記する!
結晶の欠けを研磨で修正しない!
標本の母岩は必ず破断によってトリミングし、切断はしない!
標本の産地は出来る限り詳しく明記する!
そしてこれらをクリア出来ない標本は価格を低く設定する!
なのに最近はひどい所が多くなってきました。
このアフガナイトも結晶の周りほとんどが切断面です。
貴重な標本なのにとても残念です。



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メラナイト(含チタン灰鉄ざくろ石 ) カザフスタン
 シャープで輝きが強い結晶です。



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アクアマリン&水晶 パキスタン
 組み合わせとバランスが美しい標本です。


 
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星葉石 ロシア産



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弗素燐灰石 ブラジル産
アパタイトの柱状結晶で一見地味な色合いなのですが、光に透かすとネオンブルーでとても美しいです。よく出回っているカット石(ブルーアパタイト)の原石でもあります。



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ヘリオドール ブラジル産
黄色系のベリルですが、この産地のはアクアマリンとバイカラーになっていることもあります。



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ピンクトパーズ パキスタン産
 ピンクトパーズは非常に高価なので、普通は購入出来ないのですが、極小で安価だったので入手しました。写真にすれば大きさは気になりませんね...



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ルチル入り煙水晶 ブラジル
 ルチル入り水晶も非常に高価な標本ですが、本品は煙が入っているためわりと安価でした。写真では分かりませんが、大きさが15cm程あります。沢山あったのですが、結晶面を研磨して修復してあるものが結構あって一つ一つ確認するのが大変でした。結晶面のキズを研磨して修復するのはブラジル産の水晶にかなり多いのですが、業者は知らないか、知っていても自分では確認出来ないか、知っていても明らかにはしていないので、基本的に自分で見極めなければなりません。結晶面の歪みないし、条線、結晶模様があれば天然で。まるっきりツルツルか研磨痕があれば研磨品です。研磨の場合、大抵は研磨痕があるのですが、これは研磨の熟練者でないと見極めるのがかなり難しく、ブラジル産水晶の大きな問題です。



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リチア輝石 アフガニスタン産
 ピンク系の色合いのものをクンツァイトと言いますが、クンツァイトは産状的に母岩は溶けて失われているため(結晶も溶けて大抵は結晶面が失われています)、本品の様な母岩付き標本は極端に流通が少ないです。ところでリチア輝石(クンツァイト。ヒッデナイト)の色は紫外線で退色するため保存にはきちんとしたケアが必要です。また、退色した結晶を放射線処理をして、もとの色よりもさらに濃くした結晶が最近よく出回っているので注意が必要です。


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曹柱石 アフガニスタン産
 おそらくマリアライトだとは思いますが、チェックしないと分かりません。紫色系の結晶は珍しいため高価です。ただ、大理石の中に結晶が入っているのですが、外れやすいらしく接着品(無記入)が多く選別するのが大変でした...


'10 Tucson Show News 5

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 今日は晴れてとても気持ちよく、日中はTシャツ1枚で過ごしていました。写真は朝アパートを出て会場へ向かっているところです。ツーソンの一日はこの景色から始まります。日曜日なので車があまり走っていません。ところで毎年ツーソンに来て思うのは事故をよく見かけることです。必ず数回事故現場を見かけます。今回も既に2回見ました。ツーソンの道路は幅が広いしスピード出す人も、無理な進路変更したり、割り込む人がなく、誰もがかなり安全運転で走ってるのですが...どうしてなのでしょう?車の多い日本で走っていて日常的に事故なんて見かけないと思うのですが。



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柱石 インド産
 スカポライトの透明美結晶です。チェックしないと分かりませんが、通常は曹柱石だと思います。



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 クリソコラ アメリカ産
 地元アリゾナの品で水晶との組み合わせが美しい標本です。



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金緑石 マダガスカル産
 クリソベリルは高価な標本なので、まとまった量を仕入れづらいのですが、大小様々ロットで割安にて手に入りました。結晶の完全度はいまいちですが、色と透明度は標本としては申し分ありません。条線から双晶していることもよくわかります。



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松茸式アメシスト インド産
 1cm程度の小さな結晶なのですが、小さい分完成度が高いです。そして安価であります。さらにこの手の標本はマクロ撮影を極めればため息の出るような写真が撮れます。ぜひ挑戦してみて下さい!



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アメシストフラワー インド産
 アメシストフラワーはブラジル産がもともと有名でしたが、今はインドで良品が産出しています。ブラジル産と比べて全体的に色が濃い特徴があります。



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 鉱物系の会場の一つ。元々は鉱物系の最重要会場だったのですが、主催者とホテル側の折り合いが付かなかったとのことで、今はホテルが直接主催しています。当然ですが有力な業者はほとんど新しいホテルへ移りました。



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 駐車場にテントを張ってある会場です。写真はマダガスカルのディーラーで天青石とラブラドライトを扱っていました。



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 コロンビアの水晶とエメラルドを扱っているお店で見つけた珍品です。水晶の中にエメラルドの結晶が入っています。どうしてこのようなことになったのでしょうか?他にもトラピッチの母岩付き、パリス石とエメラルドの結晶の組み合わせ、黄鉄鉱とエメラルドの組み合わせなど面白い標本がたくさん展示してありました。...ただ価格が桁違いなので、ことわって写真だけ撮らせてもらいました。確かなのはとても高価ですが、この手の標本はお金を出せばいつでも手に入るわけではないということです。