2011 Tucson Show News No.13

アリゾナにはたくさんの見所があり、グランドキャニオンやセドナは日本でもよく知られています。他にも珪化木公園やサボテン公園なども有名です。そしてもう一つアリゾナが世界に誇る見所にMeteor Craterがあります。その名の通り隕石が落ちてできた穴ですが、非常に乾燥している場所なので風化せずに形がそのまま残っています。アリゾナの北部にあって南部のツーソンからはちょっと遠いのですが行く価値は十分にあります。早朝出発して通勤ラッシュのフェニックスを通過し、最近人気のセドナを眺めつつさらに北上するとアリゾナで一番高い山サンフランシスコピーク火山の麓にでて、そこから東へ...ちょうどお昼頃に着きました。ちなみにサンフランシスコピークのすぐ北側にはグランドキャニオンがあって、そこからさらに北上し、ホピ族のリザベーションを通過するとモニュメントバレーがあります。

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途中山を二つ越えていきます、一番高いとこで2400mあるので雪もあります。標高が高くなるにつれサボテンは姿を消して、針葉樹が増え景色がすっかり変わりました。

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アリゾナで一番高い山 サンフランシスコピーク(3851m)。サンセットクレーターという噴火口があって観光スポットになっています。またホピ族の聖地でもあります。

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サンフランシスコピークから東へ、地平線へ続く道を少し走ります。

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中央の盛り上がって見えるところが隕石孔です。

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地球のクレーターはどうしても風化等の影響があるため、その状態をきれいに保っている物は少ないです。でもこのアリゾナのクレーターは砂漠の平原にできているため状態がよく、大きさも直径1.2km、深さ170mと目で見るにはちょうど良い大きさです。Arizona Crater で画像検索すると衛星写真が見られます。落ちた隕石は鉄質隕石でクレーターのすぐ横にあるディアブロ渓谷で発見されたことから「キャニオン ディアブロ」という名前がつけられています。クレーター自体には特別な名前はついていませんが、このクレーターの研究に生涯をかけたDaniel Moreau Barringer(1860~1929)氏の名前から通称バリンガークレーターとも呼ばれています。日本ではバリンジャーで通っていますが、バリンジャーだと通じません。また隕石によってできたクレーターとして確認された最初の隕石孔でもあります。

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重量600kgの隕鉄。キャニオンディアブロ隕石からはLonsdaleite、Moissanite、Haxonite、Krinoviteなどの隕石鉱物が新鉱物として発見されています。

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また隕石孔からはふつう地上には存在しないStishovite、Coesiteの2種の新鉱物が発見されています。水晶(SiO2)と同質異像の超高圧鉱物で、衝突時のエネルギーでできたと考えられています。地層で赤い部分は砂岩、白い部分は石灰岩ですが、場所によって衝突時の変成具合が違うようです。ビジターセンター内の博物館に説明がありました。


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地下にあると推測された隕鉄を見つけるために、中央や縁など数カ所がボーリングされていますが結局発見されませんでした。長いもので400mくらい掘ったそうです。当時の技術では大変なことだったと思います。

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キャニオンディアブロを持ってきました。これがこの穴を作った隕鉄の一部ということですね。

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隕石孔のちょうど真ん中に比較対象として等身大の人形があるのですが、縁から見ると点にしか見えないので望遠鏡が備えてあります。

公式サイト↓
http://www.meteorcrater.com/