2012年2月アーカイブ

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ティシント隕石 Shergottite 29°28.917'N, 7°36.674'W

 今もっとも話題の新しい隕石です。2011年7月18日に落下が目撃、その後回収され、先月(1月)承認されたばかりです。この隕石は火星隕石(Shergottite)に分類され、落下が目撃され回収されたShergottiteとしてはZagami隕石以来、実に50年ぶりとなります。隕石の研究において重要なのは標本が地球環境により風化していないことで、落下後すぐに回収されているということはそれだけ宇宙環境にあった状態が保たれていることになります。

 午後はツーソン市郊外にあるLemon Mt.へ行きました。標高が約2800mあり、山麓に広がるサボテンの景色から一転して、山頂付近は荒々しい岩肌と針葉樹の森が広がっています。またビューポイントからから見る壮大な景観は大変素晴らしく、アリゾナの大自然を感じられる場所です。ちなみにレモン山の由来は果物ではなく、人名のようです。


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ツーソン市から見るレモン山


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レモン山の入り口


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山には入るとすぐに荒々しい岩肌が現れます。この辺ではまだサボテンが多いです。


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レモン山ではハイキングやキャンピングはもちろんクライミングができるところも多数あります。白い矢印の先に登っている人がいるのですが...


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この日は一日良い天気でした。標高が高いせいか空の色がより青かったです。


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日がだいぶ落ちてきました。この景色「ロードオブザリング」にでてきそうではありませんか?


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ビューポイントのすぐ下にあった巨岩


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平野のところがツーソン市です。


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ちょっとアーティスティックに...


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岩の割れ目から望む夕日...1


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岩の割れ目から望む夕日...2


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岩の割れ目から望む夕日...3


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岩の割れ目から望む夕日...4


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もう日が落ちそうです。



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突然現れた犬...


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夕日...


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ツーソンでサンセットポイントというと、市の西側にあるサボテン公園に行く途中にある峠が有名ですが、ここも素晴らしいですね!


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沈みました...


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日が沈むと、市内の明かりが浮かび上がってきます。



 ツーソンニュースはこれで終わりです。今回仕入れた標本は3月におこなう新着品セール「ミネラルコレクティング 2012 Spring 」にて一斉に販売いたします。新着品の内容についてはサイト・セールの案内にて改めて紹介していきますので、どうぞお楽しみに。



 今日は最終日で、朝一番で数カ所取り置いておいた品をピックアップし、その後はツーソン市郊外にあるサボテン公園とレモン山に行きました。


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今にも転がりだしそうな石が気になります。


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 サボテンはとても成長が遅いとのことで、大きさが10mを超えるには100~150年くらいかかるそうです。サボテン自体はあちこちで見かけますが、公園内のものは保護されているだけあって巨大なのがあります。


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平野の向こうに鉱山が見えます。


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 日本人からすると信じられないような光景ですね...


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 サボテン公園の隣には開拓時代の町並みを再現したセットがあり、西部劇等の映画ではよく使われているそうです。


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...


2012 Tucson Show News No.16

 ツーソン・ミネラルショーはこの時期に開催される複数のショーの総称で "Tucson Gem & Mineral Show" がオリジナルのメインショーになります。このメインショーが始まる前に他のショーが便乗して開催されているわけですが、日本から来ている人たちのほとんどはメインショー前に帰国しています。はじめから滞在すると3週間近くなるので大変なんですけどもったいないです。


 以下メインショーでの入手品


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天青石 アメリカ インディアナ州
 水晶のノジュール中に入っている結晶で、青と茶のバイカラーが風変わりな色合いです。


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水晶 日本式双晶 アメリカ モンタナ州


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白鉛鉱 ナミビア ツメブ鉱山
母岩付き結晶はなかなかないかも知れません


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エオスフォル石 ブラジル
現在は入手が難しい結晶の一つです。


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蛍石 アメリカ イリノイ州


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蛍石&方解石 アメリカ イリノイ州


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トルコ石 xls アメリカ バージニア州


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イェレメエフ石 ナミビア


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赤銅鉱 コンゴ
コンゴの赤銅鉱の良結晶は透明感が強く、カット石も作られていることから有名ですが、既に絶産で入手の難しい標本です。


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燐灰石 ブラジル
青と紫が混じる色合いと、その輝きが大変美しい標本です。初めて見ました。


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リチア電気石 ブラジル
 色合いといい、透明感といいとてもきれいです。トルマリンは宝石鉱物の中では入手が容易でカラーバリエーションも豊富なので楽しめます。


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木化オパール アメリカ ネバダ州


2012 Tucson Show News No.15

メインショー特別展の続きです


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"Cave in Rock"


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柱状シリーズ


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アリゾナ・グローブ郡シリーズにあった巨大なジェムシリカ


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これもアリゾナ産でした


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メインショーの公式ポスターに使用されたモリブデン鉛鉱(アリゾナ)
次回の新着品セールにご来場いただいた方の中から抽選で公式ポスターをプレゼントしたいと思います。


2012 Tucson Show News No.14

Tucson Gem & Mineral Showが始まりました。





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ダウンタウンにあるコンベンションセンターが会場になっており、規模も大きく見応えがあります。



以下特別展示されていた標本の中から気になったのを数点


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サムネイルコレクションでベリルとトパーズのカラーバリエーション


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アリゾナを代表する鉱物 ペリドット(苦土かんらん石) サンカルロス鉱山


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アリゾナを代表する鉱物 水亜鉛銅鉱 79鉱山


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アリゾナを代表する鉱物 菱亜鉛鉱 79鉱山


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アリゾナを代表する鉱物(新鉱物) キノ石 クリスマス鉱山 


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アリゾナを代表する鉱物 クリソコラ レイ鉱山


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アリゾナを代表する鉱物 トルコ石 スリーピングビューティー鉱山


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アリゾナを代表する鉱物(新鉱物) パパゴ石 ニューコーネリア鉱山


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アリゾナを代表する鉱物(新鉱物) アホー石 ニューコーネリア鉱山


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アリゾナを代表する鉱物 モリブデン鉛鉱 メリッサ鉱山


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アリゾナを代表する鉱物 藍銅鉱 ビスビー鉱山


アリゾナは鉱物の一大産地で、新鉱物だけでも40種あります。


2012 Tucson Show News No.13

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菱マンガン鉱 メキシコ
 小さな結晶ですが、色が濃く、輝いていてなかなかきれいです。


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異極鉱 メキシコ
 異極鉱は小さな結晶が多いので、肉眼的に結晶面を確認できる標本は少ないです。


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蛍石 モロッコ  重晶石を伴っています。


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ミメット鉱 ナミビア
 ツメブ鉱山の有名標本の一つで、絶産の貴重な標本です。


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菱マンガン鉱 南アフリカ
南アフリカを代表するコレクションアイテムの一つです。


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ダイアモンド ロシア
 たまたま手に入りました。この標本はもうほとんど幻です。
ダイアモンドの鉱山では通常、ダイアモンドの原石はもちろん母岩(キンバレー岩)さえも表には出しません。この母岩付きダイアモンドはソ連からロシアになったときの混乱期に一時流出したもので、標本の入手は極めて困難です。


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レイ鉱山を見に行ってきました。


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ズリ山からして桁違いに大きいです。


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巨大な露天掘り 大きすぎてカメラのワイド側でも入りきりません。赤い矢印の先に3階建ての家に相当する大きさのダンプカーがあるのですが...


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巨大ダンプカーのタイヤと鉱山、ちなみにタイヤもダンプカーも日本製です。


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ズリにあった大きな石の割れ目に胆礬(カルカンサイト)が晶出してました。


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青い液体(硫酸銅溶液)の水たまりが所々にがあり、その周囲の干上がった所にやはり晶出してます。乾燥地帯で一帯に川ないからいいんでしょうけど、これが日本にだったら大変ですね。


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ズリ山から採取した黄鉄鉱です。標本レベルではありませんが、この程度のものはたくさん転がってました。


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同じくズリ山から採集した輝水鉛鉱。けっこうリッチな標本です。


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レイ鉱山のあと、クリスマス鉱山も見に行ってきました。ここは閉山していますが、ゲートがあって中には入れません。ちなみにゲートには「STAY OUT どくろマーク STAY ALIVE」とあります。ここはアメリカです...! ところでこの銅街道は2年前に拡張工事がされて、道路脇の壁をかなり削ってあり、そこに緑れん石がでている露頭がありました。ルーペサイズの結晶ですが、けっこうきれいです。


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ツーソンに来て初めて外食しました。お気に入りのメキシカン料理のお店でメキシカンバンドの生演奏つきです。こっちには生演奏付きのお店がけっこうあるので、外食をより楽しめます。


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 今回の仕入れは、全般的に量が少ないです。今日日本へ荷物を出荷しましたが、総重量は例年の半分しかありませんでした。ここで紹介してる中でも1点ないし数点しかないものが多く、次の新着品セールで多くの方々にご覧いただけないのはとても残念です。さて明日からはメインショー、ツーソンショーもいよいよフィナーレです。

2012 Tucson Show News No.12

 朝4時ツーソンを出発し銅鉱山街道を北へ、レイ鉱山、79鉱山、クリスマス鉱山など鉱物標本でお馴染みの鉱山の横を真っ暗なうちに通過。山を越えて6時頃トルコ石で有名なスリーピングビューティー鉱山があるグローブのレストランで今回初めてのアメリカンな朝食を食べ一休憩。ちなみにこのグローブにはスリーピングビューティー鉱山直営のターコイズショップがあり、ショップの裏にある倉庫では採掘したトルコ石をペンチで整えています。また、ここから東へ1時間ほど行くとサンカルロス・ペリドットの台地もあります。しかし今回はさらに北上します。

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 グローブから1時間ほど走ると、壮大なソルトリバーキャニオンがあります。ちょうど朝焼けでとてもきれいでした。アリゾナというと砂漠とサボテンとやはりこの大地が浸食されてできた渓谷でしょう。途方もなく大規模なグランドキャニオンをはじめ、モニュメントバレー、中規模だとこのソルトリバーキャニオンやリゾート地になっているセドナ、他にもあちこちに似たような赤茶けた岩頭や渓谷があります。


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 ソルトリバー


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渓谷の後、また一つ山を越え、その後は延々とまっすぐな道です。このあたりは標高が1500mを超えているので、ツーソンのように暑くはありません。所々に残雪もありました。


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 そして10時、やっと着きました「化石の森国立公園」。ゲートで入園料を払い、採集禁止等の説明を受け入場します。



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 見事にめのう化してます。カメラの電池がなくなり取り損ねましたが、丸太の空洞に5ミリほどの水晶の結晶があるものもありました。


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見渡す限りの珪化木です。地面を見ると一面にウッドチップがと思いきや...手に取ってみると石(地面が茶色い部分)でした。


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大きさはというと...↓


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こんな感じで、けっこうな大木です。


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 ここの珪化木はおよそ225万年前のもので、倒木が川に沈んで、その上に火山灰や砂が堆積し珪酸化したものです。地層により珪化木の色や質がやや違い、どう見ても本当の木にしか見えない半生状態的なものもあります。浸食により大地が山のように削られそれぞれの地層が現れています。


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 この辺はさらに浸食が進んでいて、珪化木の年代よりもさらに古い地層です。見事な奇景でした。


 公園の出口で、石の持ち出しをしていないかどうかの検査を受け(普通は口頭)、来た道をそのまま帰り、ソルトリバーキャニオンでちょうど夕焼けの素晴らしい景色を楽しみ、ツーソンに着いたのは夜9時でした。全走行距離約900Kmのワンデイトリップでした。

2012 Tucson Show News No.11

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 今日は日中に荷物の整理をして、夕方に少し会場を見てまわりました。週末ということもあって会場は予想以上に混んでました。先週は仕入れ業者の姿が多かったですが、今はアメリカ人コレクター増えてきたように思います。ツーソンショーとしてはこれからメインショーにかけてが本番です。

 明日は車で遠出する予定です。20年前にも一度行ったことがあるところですが、何せ遠いので1日で帰ってこられるかどうか少し心配です...

2012 Tucson Show News No.10

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中沸石 インド
 束沸石上の見事な標本です。とても壊れやすいので、取り扱いは要注意です。この手の標本にはスコレス沸石等いくつか候補があり、肉眼では区別が付きません。針状結晶の頭の部分ないし断面をルーペで見て四角ければ先ず中沸石で、菱形であればスコレス沸石ですが、正確には分析が必要です。



 ツーソンに来て10日が過ぎました。今日は「ホワイトモルダバイト」もしくは「エレスチャルカルサイト」なる石があると聞いたので見に行ってきました。鉱物としては方解石らしいのですが、「ホワイトモルダバイト」の由来はその形状がモルダバイトに似ているからのようです。ただ、これはどうみても作り物のように思えます。見本に一つ買うつもりでしたが、方解石にしてはあまりにも高価でいやになりました。どうみても簡単に作れそうですし、帰国後お店にある方解石で試してみようと思います。方解石は柔らかいので簡単に削れます。まず劈開片を何となく丸く整形します。それからカッターで溝をたくさんいれます。最後に塩酸で溶かして自然な感じにすればできあがりです。この「ホワイトモルダバイト」の他にも似たような石がたくさん並んでいて、あまりにも酷く唖然としてしまいます。石英の破片やガラス板、花崗岩...など。この手の石はスピリチャルやパワーを謳ったお店にあります。宝石ないし鉱物標本として価値があるものを適正価格で販売しているのなら、好き嫌いはあっても人それぞれで問題ないと思います。しかし商品になっているのは宝石としても鉱物標本としても価値のないもので、せいぜい工業用にキロないしトン単位で取引されているようなものです。しかもそれらの特別だと言われれている商品は、それら意外の特別ではない同種の石と科学的に見分けることはできません。またこの手のネーミングになる石は価格的に高価な原石は扱ってないのも特徴です。どうぞ変なパワーに惑わされませんようにお願いします。でないとまた新たに次から次へと開発されてしまいます。

2012 Tucson Show News No.9

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カバンシ石 インド
 鉱物の標本として、造形といい色といい最も美しいものの一つではないでしょうか。無色透明でキラキラした輝沸石の上に青色のボールがついている様は見事です。また英名「Cavansite」のネーミングも上手に考えられており Ca(Calucium), van(Vanadium), si(Silicon) と構成元素の頭文字をつなげてあります。


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蛍石 インド
 ボール状の不思議な蛍石です。ただ、このボール...整形してあることがあるので要注意で、ルーペで見てボールに細かい線があれば成形品です。また母岩の石英との境に溝があるのも整形品です。


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魚眼石 インド
 魚眼石は世界中で産出するありふれた鉱物ですが、緑の結晶はインドにしかない特別なものです。


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紅水晶 ブラジル
 水晶の結晶のカラーバリエーション(インクルージョンを除く)の中で一番希少なのがこの紅水晶だと思います。写真の品は少し変わったタイプで、微小な結晶がびっしりついていて色がかなり濃いです。


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リチア輝石 ブラジル
 宝石名ではピンク~紫色の「クンツァイト」、緑の「ヒッデナイト」が一般的に使われています。今はブラジル産やアフガニスタンが有名ですが、元々はどちらも名前の由来となっている標本の原産地はアメリカです。


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フェナス石 ミャンマー
 ベリリウムと珪酸の単純な組成ですが、ベリリウムを最も多く含む鉱物で希産です。しかしこのミャンマーとマダガスカルではまとまった量の産出があったため、今のところはきれいな結晶が手に入ります。両方とも柱状のそっくりな結晶ですが、どういうわけかマダガスカルの結晶は単晶なのに、ミャンマーの結晶は双晶が多い気がします。柱面からは分かりませんが、頭に特有の凹みがあります。一見かけているようにも見えますが、ルーペでよく見ると美しい模様を見ることができます。


NWA5727
Northwest Africa 5727 隕石 L6 S4 W2
 角礫模様のはっきしりしている美しい標本です。コンドライト母天体に微惑星が衝突した時にできたものと考えられ、その衝撃で溶融してできたショックベイン(色が分かれている境目にある黒くて細い筋)の中からは、様々な高圧相の鉱物が発見されています。そのため惑星形成のしくみや地球内部の高圧相を調べるための重要な手がかりとなります。

2012 Tucson Show News No.8

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含コバルト方解石 モロッコ
ピンク色の犬牙状結晶がとても美しい標本です。


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蛍石 アメリカ
 Blanchard鉱山の有名な青い蛍石です。数年前まではこの鉱山の専門店があったのですが、今はもう来ていません。今回の品はある倉庫の奥に眠っていたのを偶然見つけたものです。この蛍石に限らず青系の蛍石は程度の差はありますが、ほとんどがカラーチェンジしますので、ぜひ蛍光灯と白熱等で違いを見比べてみてください。


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アダム鉱 メキシコ
 この標本も前出の蛍石と一緒に棚の奥から引っ張り出してきました。本品のような発色が鮮やかでボリュームのある結晶は現在は産出していないので、これはおそらく20年以上前のものだと思われます。現在産出している結晶は格安なのですが、この昔の標本は数百ドルで流通してたりします。


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菱マンガン鉱 アルゼンチン
 鍾乳状の産状が独特の有名な産地です。でも鉱山自体はずいぶん前に水没したか何かで絶産状態なので、年輪タイプの美しいものはもうありません。でも写真のようなめのうにも似た模様も面白いと思います。

2012 Tucson Show News No.7

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 今日は宝石系の大きな会場が二つ同時にオープンしました。会場内の特別展示品ですが、この中にビックリするものがありました。普段なかなか目にする機会がないのでツーソン入りしている人にはぜひ見てほしいです。この写真の中でも際だって目立っています。石自体は水晶だし、水晶のカット石としてはもっと大きいのがあるでしょう。でもこの石、ものすごく高度なカットが施されています。下へ続く


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バイリネン石 パキスタン
 世界的に産地が限られている希産鉱物です。近年パキスタン北部よりきれいな結晶が新産しているようです。でもなかなか高価で頭のあるものは手に入りませんでした。今後のまとまった産出を期待します。


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トラピッチエメラルド コロンビア
 近年、レアカット石の需要から原石(結晶)の入手は難しくなっています。


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フェナス石 ナイジェリア
 すっきりした結晶面がなく細かい面が段々になっている結晶です。透明度の高さもあり、細かい面に光がキラキラと反射してとてもきれいです。

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ヘリオドール タジキスタン
 黄色系の緑柱石。透明度の良いものを選んであります。


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サンストーン チベット
 今年も数点ですが、手に入りました。銅インクルージョンによるバイカラーはオレゴンのサンストーンにもありますが希少です。でもこのチベットは普通に産出しているようです。


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巨大水晶カット石 正面! 21299ct 約4kg



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サイド!


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パビリオン!

 1.エッジが鋭いです。これは最後の仕上げで金属製のラップを使わないとできません。でも使うと面にキズ(研磨痕)が入ります。2.面と面の角が全部そろってます。これは当たり前のようで、実はもの凄く高度な技術が必要なんです。 3.手にとって確認できませんが、おそらくカット面のキズもないでしょう。これも当たり前のようで、実はとても大変な事です。大抵の石はルーペで見ればキズを確認できます。 4.この大きさにするということは膨大な時間が必要ですし、特別仕様の機械も必要です。

 1~3のことはいずれもカットに手間をかけないとできなことで、かなり省略されている石が多いのが現状です。でも本来、宝石はより美しいことに存在価値があるのではないでしょうか。宝石として手に入れるのであれば名前だけでなく、カットの質にも気をつけたいですね。それにしてもたかが水晶ですが、もの凄くきれいでした。


一つ忘れていましたが、それぞれの面の角度も合わせないとこうはなりません。