2013 Tucson Show News No.14

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ダイアモンド ベネズエラ
 スピネル式双晶の中、中央左にほとんどボール状の結晶があります。天然でボール状の結晶はとても珍しいです。人工的に丸くしたものもあるので、入手するときはルーペ等でよく確認する必要があります。中央右にある大きめの結晶は8面体と6面体の複合結晶です。



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アホー石 アリゾナ
 南アフリカのアホー石入り水晶は有名ですが、アホー石は元々アリゾナが原産地(Ajo)です。本品は地元の採集コレクターからの標本です。ツーソンショーにはもう20年ちょっと来ていますが、雰囲気がずいぶん変わりました。昔は採集コレクターが多く、適度な標本が安価で手に入ったものですが、現在はその手の業者はほとんど見かけません。みな高齢になりリタイアしてしまっています。そのあとを受け継ぐ人がいれば良いのですが、今時の業者はあまりお金にならないことはしないようで、誰も彼もハイクラス標本ディーラーにシフトしてしまっています。このアホー石を毎年扱っていた人は今年で最後で、来年は出展しないと言っていました。残念です。



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黄銅鉱・菱鉄鉱  中国
 いつもは中国の標本もたくさん購入するのですが、どうも今回のツーソンは今ひとつで、どの業者も良いものを持ってきていません。今年の5月に中国で大規模なミネラルショーを開催するとのことで、そのために標本をとってあるのでは考えてしまいます。



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Murray隕石 CM2  
 1950年にアメリカ、ケンタッキー州 Murrayに落ちた隕石で、アエンデやタギッシュレイク、マーチソンなど共に有名な炭素質コンドライトです。炭素質コンドライトからはアミノ酸が見つかっており、生命起源との関連が注目されています。隕石発見には2種類あって、一つは落下が目撃されて回収されている物、もう一つはいつ落ちたか分からないもの。当然ですが落下してすぐ回収されている物の方が地球環境の影響(風化)を受けておらず研究試料として大変貴重となります。 今回のツーソンショーではナクラ(火星)も少し出回っていました。手に入れたいのは山々なのですが、ナクラだけあってとても高価でした。昨年話題のティシント(火星)は結構な数が出回っています。もう一つのサッターズミル(炭素質)ははやりほとんど見かけません。



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相変わらずきれいなツーソンの夕日。いよいよ明日メインショーがオープンします。